わが家は赤ちゃんが生後5ヶ月の頃に山で倒れていた保護猫を引き取り家族に迎えました。
保護当時、虫下しの薬も使用、うんちの検査もしたけど寄生虫はいなかったのです。
ところが、わが家にやってきてから4ヶ月たってなんと回虫がいたことが判明してしまいました〜
- 猫の寄生虫って人間に移る?
- 赤ちゃんがいるけど影響はあるかな?
- 先住猫たちにも移っている?
色々な不安が募りました。
特に、赤ちゃんと猫の寄生虫にかんしてネットでもあまり情報がなかったのでここに記録しておきたいと思います。
赤ちゃんがいて保護猫を受け入れる場合、猫との接触やうんちの管理についてぜひ参考にして下さい。
目次
猫回虫は赤ちゃんに移る?
ペットの寄生虫と赤ちゃんがいる家庭で知っておくべきこと
わが家は生後5ヶ月の赤ちゃんがいる時に、山で死にそうになっていた猫を保護して家族として迎えました。
詳しい経過はコチラ
我が家に子猫がやってきた。奇跡の保護猫と先住猫と子どもたちとのにぎやかな毎日!!
赤ちゃんがいたので、もちろん受け入れは慎重にしました。
保護猫ちゃんは、かなり弱っていたので山で保護されてから2週間程は病院でケアを受けます。
その時にノミ・ダニ・寄生虫の検査や駆除をしてもらいました。
使用した薬はレボリューションというものです。
これは、主にノミ・ダニ・フィラリアに有効ですが、回虫にも効果があることが認められています。
わが家に来てからも下痢が続いたため、回虫の検査をしていますが結果は陰性で回虫はいないということでした。
しかし、それから4ヶ月たって子猫のうんちに回虫が出てきたのです。
回虫がいたことに驚きましたが、猫の下痢の原因が分かったことは幸いでした。
しかし、赤ちゃんがいると影響がないか気になってしまいますよね。
実は、猫回虫はほとんど人間に影響を及ぼすことはないんですが、皆無という訳ではないようで注意が必要なんです。
猫回虫は幼虫のまま人間のからだで悪さをすることがある
猫回虫は猫に寄生する回虫なので人間のからだの中で成長することはできません。
なので、人間の腸に住み着くことはないです。
しかし、安心!とはいかないんですよね…
回虫は卵を産みます。
その卵が人間の口に入ると成虫にはなれませんが、幼虫のまま体内を移行して目や脳・肝臓などで悪さをすることがあるんです。
幼虫移行症と呼ばれていて、最悪の場合は失明・てんかん発作・肝不全を起こしてしまうことがあります。
犬回虫の場合は大量の寄生虫摂取で死亡例もあるようですね…
移ってしまった時の症状は熱が出てからだがだるくなったり、咳が出る・喘鳴がひどいなど幼虫が居る場所によって様々な症状がでます。
目の場合は、炎症を起こしたり視力の低下や視野障害、飛蚊症から始まることが多いようです。
赤ちゃんが猫回虫にかかる確率は?
獣医さんと小児科の先生に聞いてみた
獣医さんの話では、猫回虫と犬回虫で人間への移行のしやすさの確率が違うとのことでした。
幼虫移行症のほとんどの症例は犬回虫が原因だそうです。
猫回虫が人間に移行するのは極めて珍しいケースだとか。
成人で健康な人はほぼ移ることがないそうですね。
赤ちゃんや高齢者など免疫が不十分な人は分からないので小児科へ行った方がいいと言われました。
小児科では、回虫のいる猫と一緒に暮らしていてかなり濃厚に接触していた息子ですが、幼虫移行症になっている確率は99.9%ないと断言でした。
親としては残り0.1%でも心配なところなんですが、精密な検査となると子どもに侵襲のある検査をしなければ分からないみたいなので症状を見て経過観察していくことにしました。
親ができること
とにかく回虫の卵が環境にないように掃除をすることです。
回虫を家に持ち込まないのが一番いいんですが、検査や治療をすり抜けてしまったものはもうどうしようもないですよね。
回虫の卵はしぶとくて、普通の環境だと1年くらいは生き延びてしまうようです。
寒さにもとても強いので真冬の北海道の外でも死にません。
熱に弱いのが特徴で70度以上の熱湯で死滅します。
猫のトイレなどはこまめに掃除すること、回虫が駆除できるまではトイレを熱湯消毒すると卵が環境に残りるのを防げそうですね。
手洗いも有効です。
- 猫のうんちの処理のあとにしっかり手洗いする
- 食事の前は親も子どもも手を洗う
- 赤ちゃんのおもちゃは定期的に石けんで綺麗に洗う
これを徹底するだけでかなりの確率でからだへの回虫の卵が入るのを防ぐことができます。
わが家では、回虫が見つかってから
- 毎日トイレの熱湯消毒(トイレにひたすらやかんで湧かしたお湯をかけた)
- 猫がうんちするたびに砂全部取り替える
- 手洗い
これを徹底しました。
1ヶ月間ほど続けて、回虫が駆除されたのを確認してからは熱湯消毒は月に1回、砂の全取り替えはやめています。
ちなみにですが、体内の組織に寄生した回虫(幼虫)に対する治療法はなく、目にいる場合はレーザーで焼くことができるそうです…
赤ちゃんがいる家庭で保護猫を受け入れる際に注意したいこと
回虫の検査はうんちに卵がいるかどうかで判断します。
しかし、この検査の精度は完璧ではないです。
そして、回虫は体内に寄生してすぐは卵を産まないんですね。
赤ちゃんと新しい猫ちゃんと一緒に生活をする場合は、寄生虫がいてもいいように掃除を徹底することをオススメします。
受け入れ時に寄生虫検査をしても陰性のこともある
保護猫や野良猫を受け入れる時は寄生虫の検査をすると思います。
しかし、回虫の場合、腸に回虫がいて卵を産んでいないと検査に反応がでません。
回虫がいても卵を産んでいないと陰性と判断されてしまうのです。
回虫は猫の体内でいきなり腸にいかず、からだの中の臓器をめぐって、最終的に腸に寄生します。
なので、回虫が体内にいてもまだ腸にたどり着いていない場合は検査しても無駄なんですね。
わが家の場合も、猫を保護してから最初の数日目と3週目に検査していますが寄生虫はいないと言われていました…
駆虫薬を使っても腸に寄生虫がいなければ意味がない
薬は色々なタイプのものがありますが、基本的には腸にいる寄生虫にしか効果はないようです。
回虫は腸以外の臓器にもいることがります。
最終的には必ず腸に行くので、タイミングをずらして2回くらいは駆虫薬を使用した方がいいと言われています。
わが家の猫たちはこの薬を処方してもらいました。
ネットでも購入できるんですね。
ただ、猫の体調などもありますから、出来れば動物病院で猫に合った薬を出してもらうのがいいかと思います。
寄生虫は手強い…
環境に卵を残さないようにするための掃除のやり方
回虫の卵は本当に強いです。
もし回虫の卵が口に入った全員が回虫移行症となるのであれば、砂場で遊ぶほとんどの子どもが回虫移行症になるのではないかと獣医さんが言っていました。
公園の砂場は猫のトイレになりやすく、砂に埋もれた回虫の卵は1年くらい生き延びることができるからだそうです。
それほど手強い回虫の卵、実はうんちと一緒に出てきますがそのままでは感染力はないんです。
卵が出てくる
↓
うんちを放置すると2〜3週間で卵の中に幼虫ができる
この幼虫が感染力をもっているんです。
なので、うんちを2週間放置しなければ人に回虫が移るような事態には通常はならないんですね。
うんち、2週間放置とか考えられません。
回虫がいると分かったら、うんちのこまめな清掃をするだけで大丈夫ということですね!
これを踏まえると、猫を飼っていて感染するよりも公園の砂場でもらってくる確率の方が高いかもと思ってしまいますよね。
余談ですが、大阪の公園の砂場で検査をした所、8割の砂場から回虫の卵が見つかったらしいです。
今回、猫の回虫が見つかって、とっても不安な日々をすごしました。
知りたい情報がネットなどになくて何時間もスマホとにらめっこ…
もし赤ちゃんがいて猫を保護した方、掃除さえしていれば過度の心配は不要なようです。
子どもと猫たちとの暮らしはとっても幸せ。