年長さんくらいから小学校中学年くらいのあいだで大人気の本は、なんといってもかいけつゾロリでしょう。
しかし、我が子の通う小学校ではそれを抜く勢いで『おばけずかん』という本の人気がすごいそうです。
おばけずかん、知っていますか?
私は、娘から聞いて初めて知りました。
小学校低学年用の妖怪図鑑という感じでしょうか。
この本は小学校1年生の娘が初めて自分で読めた長文の本でもあるので、お子さんに一人で本を読んでもらいたい、読書入門の1冊としてもオススメです!
ネットで調べても作品の詳しい情報が出てこなかったので、今回は小学生に大人気のようかいずかんについて調べてみました。
小学生に人気の本『ようかいずかん』の人気の秘訣を探る!
みなさんは妖怪に興味を持ったことはありますか?
妖怪マニアにみなさんはご存知かもしれませんが、妖怪といえば
江戸時代の鳥山石燕の『画図百鬼夜行』
昭和だと水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』
ですよね。
私は、この妖怪に関して
平成は斉藤洋の『おばけずかん』と呼ばれるほどの作品だと感じました。
画図百鬼夜行でも鳥山石燕は妖怪をただ恐ろしい描写で表現するのではなく、奇妙におかしく描いていましたよね。
ご存知、ゲゲゲの鬼太郎も子ども向けに馴染みやすい妖怪の話です。
子どもと一緒に初めておばけずかんを読んでいて子どもに人気の理由が分かる気がしました。
ようかいずかんが人気の理由はようかいの個性の強さ!?
ようかいずかんには画図百鬼夜行にも出てくるような昔からの妖怪「えんらえんら」や「やまんば」なんかも出てきますし、名前だけ聞いても意味の分からない「ももたろういぬ」、「スタンドのオリンピア」など新しいようかいもたくさん出てきます。
なんなら、ももたろういぬは今調べて初めて知ったし、どんな妖怪か知りたくて悶々としています…
おばけずかんは各本ごとにテーマがあり
「がっこうのおばけずかん」や「オリンピックのおばけずかん」、「いえのおばけずかん」というようにテーマごとのようかいが短編で紹介されています。
おばけはちょっと怖いけど、その対応策や出会わないポイントなども書いてあったりします。
怖いおばけもユーモアたっぷりで書かれているので、こわーいという感想にはならず、小学1年生の娘は「面白い」と言います。
私のおすすめのおばけは各本に1人出てくる、可愛くてイケメンを食べてしまう女の子のおばけです。
こんなおばけいるんかーいとつっこみたくなるおばけですね。
可愛いのに本の中で1番恐ろしかったりします。
本を読み終わった子どもにどのおばけが怖いか説明してもらうのがいつも楽しみです。
漢字がないので小学1年生でも一人で読める!
小さな頃から絵本の読み聞かせが大好きだった我が子は、小学生になっても寝る前の読み聞かせをして欲しいと言います。
幼稚園の年長さんから大好きなかいけつゾロリなんかも、何日かに分けて読み聞かせをしてあげていました。
本が好きなのはいいことですが、早く一人で読めるようになってほしいなーとずっと思っていました。
字が読めるようになっても自分で読むのと読んでもらうのは違うようで、なかなか一人で読書をしなかったのです。
ところが、ある日おばけずかんを図書館で借りてくると、早く読みたい!と一人で読み出したのです。
あんなに自分で読むことを嫌がっていたのに、自分から部屋にこもって読書をするようになったのです。
たしかに、漢字を使用していないので読みやすいですし、絵も適度にあり、1ページあたりの文字数も少なめなので読みやすいです。
短編ということも読みやすさに拍車をかけているのでしょう。
おばけずかんを読むようになってから、他の本も自分で読むことが増えてきました。
これもおばけずかんで読むことの楽しさが分かったからかなーなんて嬉しく思っています。
おわりに
妖怪好きな方は子どもと一緒に読むと楽しい時間を過ごせること間違いなしです。
妖怪好きじゃなくても子どもはきっと気に入るでしょう!
なかなか字がメインの本を読まないお子さんが読書をするきっかけになるかもしれません。
きっと幼稚園の年長さんくらいから小学校3年生くらいまでがこの本にはまる世代かなーと思います。
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本家妖怪も気になるという方はこちらもチェックしてみてください。
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これからの秋の読書のお供にぜひお子さんと読んでみてくださいね〜