キラキラ子育て幸福論

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ママの知恵袋 自然派育児

子どもの発熱どうしたらいい?すぐに病院or家で様子をみる?危険な子どもの熱と様子をみていい熱の違いを伝授

子どもをお持ちのお母さん・お父さんは経験したことがあるかもしれませんが、子どもって急に熱を出しますよね。さっきまで元気に遊んでいたはずなのに、なんか顔が赤いなと思ったら38度以上の熱があったなんてよくある話です。

昼間なら迷わず病院へ行くかもしれませんが、週末や夜間で病院がやっていない時間だと悩んでしまいますよね。
または、病院がやっている時間であっても、小児科へ連れて行って違う風邪なんかをもらったらどうしようって不安もあるかもしれません。特にインフルエンザのシーズンなんて、ちょっとの熱で連れて行ったのに病院に行ったらウイルスをもらってしまったーなんて事態になることも少なくないんですよね。

そんな時のために、看護師でもある私が医師にも確認しつつ、子どもが熱を出した時の対処法や病院へ行くかどうかの判断について考えてみたいと思います。

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子どもの発熱は多くの場合心配なし?

どのくらい熱が出たら病院へいけばいいの?

みなさんは、自分の子どもの平熱をご存知ですか?
はっきりいって、私は自分の子どもの平熱を知りません。
熱が出てないときは基本的に体温は計りませんよね。
なんとなくからだが熱いなーと思って熱を測ってみると37.5度以上あることがほとんどなので、きっと平熱は36度台だとは思うんですが…

小さな子どもの体温は環境に影響されやすいそうで、食事や睡眠なんかでも左右されます。
そもそも小さな子どもには平熱という概念がないという医師もいるようです。
なので一概にはいえませんが、37.5度までは平熱と考える、つまり37.5度以上を発熱と考えることが多いようですね。
調べた文献の中では38.0度以上を発熱としている小児科もありました。
37.5〜38.0度まではグレーゾーンと考える医療関係者も多いようですね。

この平熱について考えると、38.0度以上あるとどの小児科でも発熱だと認めてくれるでしょうから、38度を超えたら急いで病院へ行った方がいいということになるかもしれませんが、実はそうではないんです。
子どもを病院へ連れて行くかの判断は発熱だけではできないんです。
例えば37.5度でも急いで病院へ行った方がいい場合もあれば、39度でも様子をみていい場合があるんです。
体温計を見て焦ってしまう気持ちも分かりますが、まずは子どもをよく観察しましょう!

子どもの元気がない?こんな時どうしたらいい?

では、どのようなときに急いで病院へ行ったらいいのと悩む方もいるかもしれませんね。
その答えは目の前にいるお子さんにあるんです。
38〜40度くらいの高い熱があってもいつも通り遊んでいるとか、水分(赤ちゃんの場合は母乳やミルク)が取れていれば、まずそんなに心配はいらないと思います。
子どもの場合は大人と違って38度くらい熱が出ていてもいつもと全く変わりないなんてこともよくありますからね。
なので、まずは子どもの様子を観察して下さいね。
子どもの機嫌がよい時は、それほど急ぐ必要はないかもしれません。

心配なのは、顔色が悪い、ひどい頭痛、ぐったりして意識がぼーっとしているなど様子がおかしい時です。
こんな時は熱の程度は関係なく、すぐに病院へ行きましょう。
夜間でもみてくれる当番病院が必ずあります。

他にも、おしっこの量がいつもより少ない場合には脱水になっているかもしれないので注意してください。トイレに一人で行ける子であっても、熱が出ているときはトイレできちんとおしっこが出ているか確認してあげた方がいいかもしれないです。トイレには行っていたけど、おしっこはほんの少ししか出ていないなんてこともあります。
水分が取れていれば様子をみてもいいですが、おしっこの量が減っていて水分もあまり取れないときは早めに受診した方がいいでしょう。

高熱があると脳にダメージはウソ!?

まずはじめに言いますが、41度までの熱で脳にダメージが残るというのはウソです。
脳にダメージが出るのは髄膜炎や脳炎という病気の場合で、そのような場合は発熱の他に症状が出ます。
なので40度あるから救急車を呼んで病院へ行こうなんて考えないでくださいね…

みなさんは人間がどうして熱を出すか知っていますか?
熱が出ると具合が悪くなるし、早く下がって欲しいなと考えますよね。
しかし、発熱することはからだにとって悪いことではないんです。
風邪を引いてからだの中に細菌やウイルスなどが入ってくると、それをやっつけるためにからだが熱を出すんです。
熱がある状態だと、からだに入ってきた細菌やウイルスは活動しにくくなります。逆に、からだを守ろうとしてくれる私たちの免疫は熱がある方がよく働くようにできているんです!
なので、熱が上がることは自然な反応なんですね。
これを熱冷ましなどで下げてしまうと、ばい菌は活動しやすくなるうえに私たちのからだの免疫は働きにくくなってしまうんです。
本当は、安易に熱を下げないほうが風邪も早く治るのかもしれません。

でもあまりにも高い熱が出ると不安になりますよね。
体温計で41度なんて数字が出た日には救急外来に駆け込みたくもなりますよね。

では38.5度だとどうでしょう?
このくらいだと迷う方もいるかもしれません。

ここで重要なのが、熱以外に症状があるかどうかということです。
とくに、いつも一緒にいるお母さんやお父さんが「何か変」、「なんとなくいつもと違う」なんて感じるときは、何かのサインの場合があるので病院へ行きましょう。
言葉では伝えられなくても、何か違う、変だということをしっかり医師へ伝えてくださいね。
ただの風邪や熱でぐったりしているだけかもしれませんが、中には重大な病気の場合もあります。

ある小児医療の講習会で小児科の医師が、ほとんど風邪で病院へ来る患者さんの中から医療が必要な怖い熱(細菌性髄膜炎や脳炎、脳症などの自然に治ることのない病気)を早期発見するために外来をしていると言っていました。
つまりは、小児科に来るほとんどの患者さんは本当は医療(薬)が必要ないけど、そのなかのわずが数%しかいない重病の子どもを発見して治療するために診察をしているということなんですね。

「何か変」とか「いつもと違う」という直感が、この重大な病気の初期症状であることもあるので、熱がたいしたことがなくても、直感で病院へ行った方がいいと思うときはやはり病院へ行きましょう。
中には心ない医師がいて、これくらいで病院へ連れて来なくてもいいなんて言われたことがある人もいるかもしれません。
でもそれは、何もなかったから言えるセリフなんですよ。
そんな言葉聞き流してください。じゃあ1日様子をみて、もし重大な病気で手遅れになっていたらあんたは責任とれるのかって怒っていいほどの言葉です。同じ医療者として許せませんね。
平熱とか云々言っていますが、お母さんやお父さんが気になるときはやっぱり病院へ行く方がいいに決まっています。
いつもと様子が変わらず、元気そうなら様子をみていい場合もあると思うし、むやみやたらに病院へ連れて行くのはどうかなと思いますが、それでも親に不安があるときは専門知識のある医師にみてもらうのが一番です。

風邪で病院へいくのは日本人だけ?風邪を治す薬はないって知っていますか

熱が出たり具合が悪いと病院へ行きますよね。
多くの人は熱の原因を調べてもらい、治してもらうために病院へ行くと思います。
しかし、風邪は病院では治せないことを知っていますか?
実は、風邪薬として病院からもらう薬は症状を抑える薬であって治す薬ではないんです。
風邪を治しているのは薬ではなく、自分で持っている免疫力です。
自分で治している、つまり病院へ行かなくても治るんですね。

風邪を引いたときに出る症状、鼻水や咳などは理由があって出ているんです。
その理由を説明すると長くなるので今回は割愛しますが、理由があって出ているので薬でむやみやたらに止めてしまうのはよくないんですよね。
理由とかもっと詳しく知りたいなって人がいたらコメントください。
需要があれば書きたいと思います…

夜眠れない程の咳や7日以上続く咳の場合はきちんと病院を受診した方がいいですが、風邪の引き始めなどは様子をみたほうがいい場合が多いです。
これと同様に、嘔吐や下痢も無理に止めないほうがいいんです。
症状には理由があります。愛する我が子が苦しい姿を見ると、症状を止めてあげたいと思うのが親心ですが、その症状を止めることで風邪が長引いたり悪い方向に向かうこともあるかもしれませんからね…

同様に、熱さましの薬も風邪を治す薬ではないです。
先ほども言いましたが、熱はばい菌をやっつけるために出ているのです。
熱を下げる方が風邪の治りが遅くなるかもしれません。
子どもはただの風邪でも38度以上の熱が数日続くことも珍しくありませんから、一時的に熱を下げてあげてその間に水分を取ってもらう、ゆっくり寝てもらうと目的で使うのはいいかもしれません。
ただ、むやみやたらと使うのはやめておいたほうがいいです。

まぁこれは子どもにだけ言える話ではないですね。
私の勤務している病院でも多くの人が発熱や咳・鼻水などの風邪症状で受診にきます。
とある医師は風邪で病院へ来るのは日本人だけだ、寝てれば治るなどと言っています。
たしかに、風邪は寝てれば治るんですよね。
そうは言っても大人は寝てられない状況もあるでしょう。
じゃあ子どもはどうでしょうか?
熱があるのに薬を飲んで保育園や幼稚園、学校に行かせるでしょうか?
そんなことしませんよね。
それなら、薬に頼らずに家でゆっくりと寝ている方が、何時間も待たされる病院へ行くよりもいい場合もあるんですよね。
『熱がでた=すぐに病院』ではなく、まずは目の前にいる子どもの様子をよーく見ること、そして重大な症状や直感的に変だと思う様子などがなければ、病院へいかずに自宅でゆっくり様子を見ることも考えられるといいですね。

ちなみに、よく風邪を引いたと受診にきて抗生剤を出してくれという患者さんがいますがこれも意味のないことです。
風邪の8〜9割はウイルスによるものです。
抗生物質は細菌には効きますが、ウイルスには効きません。
なので風邪で抗生剤を飲んでも何にも効かないどころかからだに必要なよい菌までやっつけてしまうというデメリットもあるんです。
風邪を早く治したいから抗生剤を出してもらいに病院へ行こうなんて思っている方がいたらやめておきましょうね…

おわりに

大切な我が子が熱を出したら、すぐに病院と考えてしまいがちですが、病院は色々な風邪や病気のウイルスや細菌が蔓延していますし、早く連れて行ったからといって早く風邪が治る訳ではありません。
熱が出ても、まず冷静に子どもをみて機嫌が良ければ急ぐ必要性は低いです。
ただ、高熱じゃなくてもいつも一緒にいる人の直感はあたることがありますから、なにか変だと思ったら夜間であっても迷わず病院へ行きましょうね。
熱があると慌ててしまいがちですが、少しでもお母さん・お父さんたちのお役に立てると嬉しいです。
なにかご質問や疑問などがある方は気軽にコメント下さいね〜

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  • この記事を書いた人

早坂 マーガレット

音楽と旅行と美味しいものが大好き。 子どもも一緒に好きなことを楽しむのがモットー。 子持ち音楽ファン・旅行・外食好きに捧げるブログ運営中。 札幌の子連れ情報満載。 子育てや猫についても書いてます。 子連れ海外生活→帰国→再婚など波乱万丈に生きてます。 お母さんが幸せになれる子育て、看護師からの育児アドバイス、子連れで楽しむ音楽・旅行、グルメ情報など書いてます。

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