お母さん、お父さんは子どもの幸せを願って子育てをしていると思います。
行儀の悪さに怒ってしまうのも、勉強するように言うのも全ての根源は子どもが将来幸せになるためではないでしょうか。
では、子どもが幸せになるのに本当に必要なことがなにかご存知ですか?
今回は、人生を幸せにしてくれる【自己肯定感】についてお話しようと思います。
毎日怒ってばかりで嫌になっていませんか
子育てが辛いと感じることはありませんか
そんな子育てに悩む方にぜひとも読んで頂きたいです。
今日から少しでも気が楽になり、子育ても楽しめるようになればいいなと思っています。
目次
幸せになれる自己肯定感!
子どもが幸せになるためにはどうしたらいいの?
これは【幸せ】に直結する考え方です。
『自分は大切な人間だ』、『自分には生きている価値がある』などという感情。
つまり、自分の存在を認める自己評価ですね。
どんなに高学歴で良い企業に就職しても、自己肯定感が低いと幸せな人生を送ることは難しいのです。
同じ体験をしても、それを幸せだと感じる人もいれば、辛いと感じる人もいます。
これが自己肯定感の差なのです。
例えば、あなたが人から何か褒められたらどう感じますか?
素直に喜んだり相手に感謝したりしますか
それとも素直に喜べなかったり、なにか目的があって褒めてるんじゃないかと疑いますか
褒められたことを嫌味に受け取ったりしていませんか
この感情の差が自己肯定感の差です。
自己肯定感が高いと、自分は生きている価値があるという考えが基礎にあるので、多少の失敗や人生の困難にもへこたれず前向きに生きて行くことができます。
子どもの自己肯定感を高めるために必要なこと
日本の自己肯定感は他国と比べるととても低いです。
国立青少年教育振興機構が行なった日本・中国・韓国・アメリカの高校生を対象にした自己肯定感の調査があります。
詳しく知りたい方はこちらを参照してください。
→高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書、自己肯定感についてはP21〜
2017年、日本の高校生が自分は価値のある人間だと思うと考えている割合は9.7%
アメリカでは53.2%、中国は27.9%、韓国は48.5%
それでは、私たち親が出来ることはなんでしょうか。
勉強をさせること、しつけをすることが自己肯定感に関係あると思いますか?
しつけや教育ももちろん大切ですが、一番大切なことは子どもが「自分は愛されている」と感じることだと思います。
何かができたから褒められる、良い部分が褒められるということではなく、
悪いところも受け入れられる、ダメな自分も分かってくれるという親に対する安心感
これが自己肯定感を高めるために必要なんです。
つまり、教育・しつけの根底には子どもが受け入れられていると思えるような関わりが重要だと考えられますね。
【自己肯定感を高める具体的な方法】
子どもの気持ちに共感しよう
自己肯定感を高めるのに最も有効なことは『共感すること』です。
なんだ、それだけ?と思いますか。
本当に子どもの考えに共感していますか、無意識に否定していませんか?
お散歩中に「疲れた〜」とか、とても寒い日に「暑い」という子に対して「そんなはずないでしょ〜」なんて言ったことはありませんか。
泣いてる子に「泣くな」って言っていませんか。
大切なのは気持ちに共感することです。
喜びも悲しみも共有することで、子どもは次第に自分が大切にされている存在だと感じていくそうです。
子どもの言動に対して「あれ?」と思うことがあっても、まずは話を聞いてあげるようにしましょう。
特別なアドバイスはする必要がないです。
オウム返しのような声かけだけで子どもは「分かってくれた」と思うようです。
私も、なかなか全てに共感することは難しいし、つい反論したくなったり、違うんじゃないって言ってしまいたくなります。
ただ、なにかを言う前にオウム返しで「○○なんだね〜」と言ってから意見を言うようにしようと努力している最中です。
子どもが幸せになるために、お母さんも努力しなくちゃなんですね…
叱りすぎてしまう、怒鳴ってしまった…
子育てが不安なお母さんへ
私には小学校1年生になる娘がいます。
絶賛反抗期中で怒ってしまうことも多いです。
→小学校1年生の娘に訪れた中間反抗期と対処法
このブログを読んでくれている方もお子さんに怒りずぎて寝顔を見て反省…なんてことはありませんか?
怒りすぎてしまった経験があるということは、子どもがわがままやマイナスの感情をぶつけてきたということがあるということのように思います。
子どもが怒ったり泣いたり、わがままを言ったりすることは親としては大変ですよね。
でも、その大変な関わりの中で子どもの自己肯定感は育つそうです。
どんなに怒られても家から追い出すことはないし、ご飯も出しますよね。
そんな当たり前のことでも、こんな自分でもここ(家)にいていいんだと安心できるのです。
ごく普通の生活の中から子どもは自己肯定感を育むことができるんですね。
なので、上手にほめられなくても、ついつい怒りすぎてしまっても日常生活の身の回りのことをしっかりとしていれば、それなりに子どもには伝わっていくはずです。
怒らないに超したことはないけれど、自分を責めすぎず、逆に頑張って子育てしている自分を時には褒めてあげましょうね。
どうしても子どもにキレてしまう場合
お母さん・お父さんだって人間です。
最近は褒める子育てが賞賛されていて、怒鳴ってしまった、キレてしまった自分に自己嫌悪になることがあるかもしれません。
私もそんな経験がたくさんあります。
言い過ぎたな〜って反省するけど、いざ子どもが反抗的な態度でつっかかってくるとカーっとなってしまうんです。
これは当然のことなんです。
大人でも感情を一定に保つなんで無理です。
なので怒りたくなる心理は当然だととらえましょう。
では、子どもが感情をコントロールできなくて泣きわめく場合はどうでしょう。
実は、これも当然のことなんですね。
親だって自分の気持ちをコントロールできないんですから、子どもが聞き分けが悪くて泣きわめくことがあっても当然。
このことに気付けたら子どもにも、自分にも少し優しくなれるかもしれませんね。
そして、もう1つ大切な考え方は『あきらめる』ことです。
え、子育てを諦めるの?
なんて思ってしまうかもしれませんね。
この子はこういう子なんだ
これで精一杯なんだ
生まれつきこんな性格なんだと思って眺めてみてください。
誰が育ててもこんな性格になるんだ〜と見ると以外と子どもなりの頑張りやいいところなんかが発見できるかもしれません。
今できなくても成長とともに出来ることも増えていくだろうし、性格の問題だって友人関係のなかで人付き合いについて学ぶ機会はたくさんあります。
「今はできないんだ」と諦める。
そして、出来ている部分に注目して、それを全力で褒めるというほうが子どもも親もストレスが少ないですよね。
すでに出来ていることを褒める機会はないと思います。
ぜひ、1日1褒め大作戦やってみてください。
褒めると嬉しくてさらに頑張るのは大人も子どもも同じですよ!
おわりに。子どもが将来幸せにいきていくために親ができる関わりかたのまとめ
ついついキレてしまうのは、それだけ子育てを頑張っているからです。
子どものわがままやネガティブな反応に振り回されて大変な日々を送っているお母さん・お父さん、まずは当たり前のことをするだけでも子どもは幸せの基礎になる自己肯定感を育むことができます。
ご飯を食べる、一緒にお風呂に入る、温かい布団で眠る…
普通のことをやるだけでも子どもには伝わるものがあるんですね。
なので当たり前のことを出来ている自分を褒めてあげましょう!
そして、お母さん・お父さんの心にゆとりができたら子どもの感情に共感することや今出来ていることや頑張っていることを褒めてあげてくださいね。